NISAやiDeCoは「商品」ではなく「制度」であるという理解から必要です

こんにちは、大場です。

セミナーを行っていると、終わった後で質問を受けることが多々あるのですが、「NISAやiDeCoを始めたいんですけど」っていう声をよく聞くんですよね。

興味関心があって始めてみたいと思うことは本当に良いことだと思っていますが…ただ、きちんとお話を聞いてみると、「NISAやiDeCoに入ればお金が増やせるんですよね?」と言われる方が多いこと。

何からどのように情報を受け取ってそういう解釈に至ったのかは分かりませんが、やっぱりマネーリテラシーが低いので情報を正しくキャッチして正しく理解していないのが原因なのかなと思っています。

学校での義務教育の段階で金銭教育を受けることも無かったでしょうし(今では学校で金銭教育が義務化されましたが)、大人になり社会人となってからでは忙しい毎日に追われて学ぶ時間を確保できないということもあるでしょう。

しかし、知らなかったり間違った解釈をしていると、損をしてしまう場合も多くあります。(この人違ったこと言ってる~って、他の人に思われてしまうのも恥ずかしですからね)

正しい情報を受け取れる状態を作り、自らも学ぼうとする姿勢を持ち、随時ブラッシュアップしていくことが明るい豊かな未来に繋がっていきます。

最初から理解が深い人なんていませんので、恥ずかしがらずに最初のステップを踏み出しましょう!

NISAやiDeCoは「商品」ではない

まず、大前提にNISAやiDeCoは「制度」であって商品ではありません。なので、冒頭でも言いましたが、「NISAやiDeCoに入ればお金が増やせるんですよね?」というのは色々と間違いです。

NISAやiDeCoはざっとこんな感じです。

■NISA
 株式や投資信託などの運用益や配当金などが非課税になる制度

■iDeCo(個人型確定拠出年金)
 自分で毎月掛金を払い、将来の年金を作る、拠出額が所得控除となる制度

上記制度を利用しながら運用商品(投資信託など)を自分で選定して投資を行っていくことになります。(制度の詳細は割愛します)

そして、お金が増やせるかどうかは、選定した運用商品の価格が上がれば増えますが、必ずしも上がるということはなく下がる場合もあります。(多くの場合は上がったり下がったりを繰り返しながら価格が変動します)

なので、NISA制度では運用益や配当金が無ければメリットはありませんし、iDeCo制度では途中で拠出したお金を引き出すことができません。

それぞれの制度にはメリットとデメリットが存在するので、ここをしっかり理解できていないと後で「こんなはずじゃなかった!」と思うような事態になってしまうかもしれません。

ただ、メリットとなるのかデメリットとなるのかは人それぞれ違います。

例えば、iDeCoは途中で拠出したお金を引き出せないのですが、お金を貯めるのが苦手で途中で簡単に引き出せない方が良いという場合はメリットとして捉えることができるでしょうし、とあるライフイベントのためにお金を使いたい・急遽お金が必要となった時に現金化できるものが良いという場合はデメリットとして捉えられてしまいます。

制度をしっかりと理解をして、どちらの制度が自分に合っているのか、そもそも投資を行うことに対してご自身はどう思っているのかをよく考えてからでも遅くはありません。

周りの意見はあくまで参考として、自分の投資運用スタイルを少しずつ確立させてきましょう!

まだまだ浸透しきっていないNISAやiDeCoの制度

ちょっと不思議だな~とはずっと思っていたんですよね。NISAやiDeCoの制度がいつから始まったのか皆さんご存じですか?

NISAの制度が始まったのは2014年1月からスタートしたので、現在で9年が経ちました。

iDeCoの制度はもっと長く、始まったのは2001年10月1日からスタートしたので、現在で22年が経ちました。(iDeCoという愛称がつけられたのは2016年9月)

「『貯蓄から投資へ』の流れを加速する」と小泉首相が施政方針演説で言及してから「貯蓄から投資へ」という言葉をよく聞くようになり、投資に関心を持つ人・各制度を利用して運用している人は増えてきていると思います。

しかし、私の体感では、制度がよく分からない・まとまった原資がないから始められないという方はまだまだ多く感じます。

でも、保険にはみんな入ってるんですよね。

これは、身近に情報提供して商品を販売する人がいるからなんだろうなと思います。

ほどんどのご家庭は保険代理店や保険募集人の元で保険契約しているので、絶えず情報提供や営業を受けているので必要な保険商品に加入することができていると思います。

しかし、金融商品に関しては、証券会社は抱えている大口取引先をメインターゲットとして回している状況ということもあり、一般家庭への営業は積極的に行うことは無いということらしいので、待ってるだけでは情報が掴めず、自ら進んで情報を得なければなりません。

自ら情報を得るのは容易で、今ではネットにいくらでも情報は転がっていますが、自分が欲しい情報・自分に合った情報・何をどのように選択するのかは自分で行わなければならないので、なかなか重い腰が上がらない。

投資を行うにあたり、寄り添って金融商品を提案・設計してくれて背中を押してくれる身近な存在となってくれるものがあれば、もっと投資にチャレンジする人が増えるんじゃないのかな~と思ったりもしますね。

ただ漠然と「始めたいな~」って思っているだけじゃダメ

投資して運用するには原資も大切ですが時間も大切です。経済や会社の成長には時間が掛かるので運用も時間をかけて行うことになります。(私はデイトレードのような短期売買的は推奨していません)

投資を始めてみたいということであれば、早くチャレンジしてみることをお勧めしています。投資金額は数千円から始められるところもあるので、小額から始めれば何かあったとしてもダメージは小さいです。

まずは、投資というものに触れてみないと得られるもはありません。

少しずつ知識と経験が増えてきた時に、ご自身が許容できるリスクの範囲で投資金額を大きくしていけば良いんです。

待ってるだけじゃ状況はいつまでたっても変わらないので、この先の未来をより良いものにしたいと思う気持ちが少しでもあるのであればアクションを起こしていきましょう!

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